社宅で爆発…入居者が火薬を所持、専門知識“生兵法”

2011年6月6日午前9時ごろ
広西チワン族自治区百色市平果県の6階建て集合住宅で

同社宅の1階に住んでいた男が
数日前に、近くの村の操業を停止したアルミニウム精錬所に侵入し、
含水火薬200グラムと雷管1つを見つけた。
男は爆破作業に従事した経験があり、「含水火薬は比較的安定」との知識があった。

危険はない、大丈夫」と判断して、
「大きな鉱石を粉砕するか、魚を捕るために使おう」と考え、
含水火薬と雷管を一緒に、洋服箪笥(たんす)の中に保管していた。

しかし、何らかの原因で静電気が発生し、
火花でまず雷管が爆発。雷管が爆発したことで、含水火薬も爆発した。

レンガや木の破片が散乱し、鉄製のドアはねじれるように変形した。
外壁と廊下部分の壁も、一部が剥落。
住民女性1人と外の道を歩いていた通行人1人がけがをした。

火薬を持ち帰った時点で違法な行いだが、仮に雷管が爆発しても
雷管と含水火薬を分離して保管しておけば、それほど大きな被害は出なかったはずだ。
専門知識が結果として「生兵法」で、安直な考えと行動が大事故につながったと言える。

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